予防接種ワクチンについて
ワクチン種類・スケジュールのたてかた
インフルエンザワクチン
接種年齢 6か月から
接種回数 小学生以下は2回接種、 それ以外は1回
水痘ワクチン
6か月以上の間隔をあけて2回接種します。対象年齢は生後12か月から36か月に至るまでの間です。
麻しん風しん混合ワクチン(MR)
MRワクチンは2回接種が標準です。
麻しん(はしか)は特効薬がなく重症化することがあり、あらかじめ定められた期間に予防接種を受けることがとても大切です。
海外留学を予定している場合、MRワクチン2回の接種が終了していないと相手国から受け入れてもらえないことがあります。
立川市では、風しんの予防接種の対策事業が、令和7年3月31日までの予定で実施されています。
立川市民の19歳以上妊娠の予定または希望する女性や一定年齢の成人男性が、抗体検査により抗体が不十分な場合に予防接種費用が助成されます。
当院では抗体検査と予防接種を受け付けています。詳細は 立川市風しん対策事業をご覧ください。
日本脳炎ワクチン
3歳になったら1期接種を開始します。(3歳未満の接種希望はご相談ください)
1期は、3歳で2回接種して4歳以上で1回追加接種することが標準です。 2期は9歳に達したときに1回接種します。
平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれの方は、日本脳炎予防接種の積極的な勧奨が差し控えられた時期があったため、 接種の機会を逃している場合があります。特例措置として、20歳未満まで公費で接種することができます。 詳細は立川市の日本脳炎予防接種(特例措置)についてをご覧ください。
BCG(結核予防)
立川市民で生後3か月から1歳未満の方の接種を受け付けています。
立川市では、生後5か月に達した時から生後8か月に達するまでの期間を標準的な接種期間に設定しています。
不活化ポリオワクチン
2012年から個別接種となりました。接種の予約を受け付けています。
髄膜炎(ヒブ)ワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン
乳幼児の細菌性髄膜炎の原因菌(インフルエンザ菌タイプB・肺炎球菌)に対するもので、菌の耐性化が進み神経後遺症が増えたためです。
効果と安全性が確立しています。
子宮頸がん予防ワクチン
定期接種で全額公費の取り扱いです。市から通知が届きますので、ご希望の方は市の健康課から予診票をもらってください。
2023年4月から、9価ワクチンも接種可能になりました。今まで2価ワクチン、4価ワクチンを接種した方は、そのまま続けることも、9価ワクチンに変更することも可能です。
子宮頸がんは、日本人では年間約9000人罹患し、2700人死亡する疾患です。ワクチンはその約70%を予防する効果があります。
定期接種開始以来約800万人に接種が行われ、約60人に疼痛などの症状が持続し、その因果関係や諸外国での頻度も定かでないため、今回の措置となりました。
ロタウイルスワクチン
生後8か月(32週)までに3回接種を完了するもの(ロタテック 5価)と、
生後6か月(24週)までに2回接種を完了するもの(ロタリックス 1価)の2種類のワクチンがあります。
B型肝炎ワクチン
生後2か月から接種可能で、全部で3回接種し、1回目と2回目は4週間隔で、2回目の5~6か月後ぐらいに3回目を接種します。
コロナワクチン
立川市の予約サイトからお申し込みください。当院では、直接予約ができません。
予防接種Q&A
- 予防接種はいつから始めればよいのでしょうか?
- 2か月になったら、ワクチンデビューをしましょう。特に、ロタウイルスワクチンの初回投与は、生後42日から140日齢までに済ませないと予定回数(ロタウイルス1価ワクチンは2回経口接種、5価ワクチンは3回経口接種)が期間内で接種完了できなくなってしまいます。したがって、早めの接種開始をお勧めしています。
- 予防接種はいつ受けてもよいのですか?
- 受ける時期が来たら、すぐ受けましょう。ワクチンは接種時期がそれぞれ決まっていて、その病気にかかりやすい時期と安全性を考慮して決められています。
- 予防接種をしないでも自然感染すればすむのではないですか?
- ワクチンを受けずに自然感染をしたほうが良いという考えは間違いです。ワクチンで予防できる感染症は、いずれもかかれば重い病気で、後遺症を残したり、死に至ることのある病気ばかりです。中でも、麻しんは最も感染力の高い疾患で、空気中のウィルスは2時間もその場に留まり、免疫のない人は約90%が感染します。肺炎や脳炎などになり、後遺症が残ることもあります。5000人に一人は死亡すると推定されています。ワクチンの重篤な副作用は200万人に一人程度なので、ワクチンの副作用を恐れるあまり、自然感染させるのはとても危険なことです。
- 予防接種の種類が多すぎて全部受けるのが大変なのですが。
- 当院では、同時接種をお勧めしています。免疫獲得するためには、早く確実な方法で、安全性も確立されています。
- 接種スケジュールのたて方を相談してもらえますか?
- 当クリニックでは、具体的な接種スケジュールのアドバイスをいたしますのでご相談下さい。アレルギーがある、持病があるなどのお子様の普段の体調を考慮しながら適切なスケジュールをご提案いたします。
- 生後どのくらいから予防接種をうければよいでしょう
- 0歳児は8種類あり、接種回数も20回を超えます。生後2か月の前日から、細菌性髄膜炎予防のヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチン、ロタウィルスワクチンやB型肝炎ワクチンの同時接種ができます。早産児も出生した日から数えて、2か月になったらワクチンデビューをしましょう。
- 年齢ごとで受けることが薦められている予防接種を教えてください
- ワクチンは接種時期がそれぞれ決まっていて、その病気にかかりやすい時期と安全性を考慮して決められています。2か月になったら、ロタウイルスワクチンの初回投与を生後140日齢までに済ませるようにしましょう。ロタウイルス1価ワクチンは2回経口接種、5価ワクチンは3回経口接種ですが、接種完了までの期間が短いので、早めの接種開始をお勧めします。その意味でも2か月ワクチンデビューは重要です。3か月になったら、四種混合ワクチンDPT-IPV、不活化ポリオワクチンの接種が始まります。ロタウイルス、ヒブ、小児用肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチンDPT-IPV、不活化ポリオワクチンの必要回数を接種するためには、同時接種で受けることが重要です。BCGもこの時期にその他のワクチンとの同時接種が可能です。 1歳の誕生日を過ぎるとBCGは立川市内では有料となります。病気などのためにやむなく接種時期を逃した方は、医師の診断書を添えて、立川市健康課に申し出て下さい。6か月を過ぎたら、インフルエンザワクチンを毎年10月から11月ごろに接種しましょう。1歳になったら、MR(麻疹風疹混合)、おたふくかぜ、水痘ワクチンを接種しましょう。同時接種も可能です。MRは小学校入学の前年の1年間に2回目を接種(4月~6月がおすすめ)します。おたふくかぜは5歳以上7歳未満に2回目の接種、水痘は初回接種後6か月以上あけ、18か月以上2歳未満に2回目の接種をしましょう。3歳になったら、日本脳炎ワクチンを始めましょう。3回の初期免疫と、小学校4年生での追加接種が必要です。積極的勧奨を中止していた時期に、日本脳炎ワクチンをやりそびれていた人には、全部で4回の接種ができます。立川市健康課に問い合わせてください。11歳になったら二種混合ワクチンDTを受けましょう。10歳以上の女子を対象に子宮頸がんワクチンが受けられます。公費対象は中学1年から高校1年までです。
- 予防接種の接種間隔について教えてください
- 2020年10月に改正があり、生ワクチン以外のワクチンについては接種間隔の制限がなくなりました。注射生ワクチン(BCG,麻しん風しん、水痘)から注射生ワクチン( BCG,麻しん風しん、水痘)を接種する場合は、27日以上の間隔をあけます。
予防接種費用 一覧
◇印は立川市の公費助成対象ワクチンです。
ご来院時には、必ず立川市またはお住まいの近隣乗り入れ助成自治体五市の予診票をお持ちください。
立川市民の方も含め、公費助成予診票をお持ちでない場合◇、 および公費助成対象外のワクチン◆は自費となります。
- ヒブワクチン8,980円
- 肺炎球菌ワクチン11,000円
- 子宮頸がん予防ワクチン16,760円
- 風しんワクチン5,500円
- MR(麻しん風しん混合)ワクチン8,800円
- 日本脳炎6,600円
- 四種混合11,210円
- 二種混合3,850円
- BCG8,990円
- ポリオ不活化ワクチン11,000円
- 水痘ワクチン9,170円
- インフルエンザワクチン4,000円(当クリニックでの2回目3,000円)(2024年度)
- おたふくかぜ5,500円
- ロタウイルスワクチン(ロタリックス)16,500円
- ロタウイルスワクチン(ロタテック)11,000円
- B型肝炎ワクチン6,810円
こども支援総合クリニックもりかわよしゆき小児科
〒190-0023
東京都立川市柴崎町2-1-8 立川駅南口メディカルモール3階
TEL.042-540-6525